アカウント保護時の設定値の選択肢には「未設定(Not configured)」「有効(Enabled)」「無効(Disabled)」の3種類がある場合が多いです。
このうち「有効(Enabled)」は設定を有効化するものですが、「未設定(Not configured)」と「無効(Disabled)」の指定には何か違いがあるのかという質問が度々発生します。
この2つには明確に差異があります。
「未設定(Not configured)」は、その項目の制限自体をかけていない状態を示します。
「無効(Disabled)」は、その項目に制限をかけているが、OFFである状態を示します。
この設定差異が影響するケースを下記の例で示します:
準備
個人ユーザー:「John」
グループ:「Tech-team」(メンバーにJohnを含む)
のアクセスポリシー(Protected account)を用意
パターン①
「John」のMFA設定を「未設定(Not configured)」
「Tech-team」のMFA設定を「有効(Enabled)」
に設定し、クライアントマシンにJohnでログオン
→MFAが発動する。
[解説]
この場合、個人アカウントにはMFAは設定されておらず、グループアカウントのMFAのみが設定されているとみなされるため、MFAの設定に競合はないと判断されている。
→結果、グループアカウントのMFA設定である「有効(Enabled)」が適用される。
パターン②
「John」のMFA設定を「無効(Disabled)」
「Tech-team」のMFA設定を「有効(Enabled)」
に設定し、クライアントマシンにJohnでログオン
→MFAは発動しない。
[解説]
この場合、個人アカウントとグループアカウントのMFAの設定は競合しているとみなされる。
個人アカウントの方がグループアカウントより優先度が高いため、個人アカウントのMFA設定である「無効(Disabled)」が優先される。
競合した保護項目同士の優先順位については、
こちらの記事をご覧ください。